Premiere Proでコマアニメを作る方法とパラパラ漫画エフェクト

コマアニメ作り方

坂田
どうも、坂田です。

今回は、前半はPremiere Proでパラパラ漫画やコマアニメを簡単に作る方法を解説します。

スポンサーリンク
ぴこ
また、Premiere Proでストップモーションアニメをつくる方法をお求めの方でしたらコチラをご覧ください▶DragonframeとPremiere Proでコマ撮りストップモーションを独学で作る方法
きのっこ
また、後半は、実写で撮影した動画にPremiere Proのビデオエフェクトをかけることで、あたかもパラパラ漫画をめくっているかのように演出することができる手法について紹介します。

コマアニメ作り方2

坂田
まずはこの自作YouTube動画をサンプルに、ご説明します☆

僕と友人が共作で作ったMusic Video『桃太郎の娘』です☆

二人で初めてつくった思い出のミュージックビデオです。個人的には桃太郎の世界をファンタジーで見せた感じの世界観が好きです。
 
坂田
イラストの作画はもちろん他のソフトで作りましたが、動画編集に関わることは、すべてPremiere Proにて完結させています。
にゃんこ
このムービーの中に、パラパラ漫画およびコマアニメ制作を作ろうとされる方にとって、必要と思われる手法がありますので、ピックアップして説明していきます。
スポンサーリンク

イラストや静止画からコマアニメを作る方法

まずはそうですね。

基本的にコマアニメによるアニメーションは、静止画像(イラスト)を連続させてみせることが基本になります。

こっこ
Premiere Proのタイムライン上には、動画、音声、静止画像(写真、イラスト)などの素材をドラッグ&ドロップすることで、編集可能な状態にするスタンバイが整います。

調理素材をまな板の上に乗せるようなものですね。

坂田
パラパラ漫画やコマアニメを作る際には、あらかじめ連続したイラストを準備しておいて、それをタイムライン上に乗せるということをしていきます。

例えば、『桃太郎の娘』では、動画開始30秒あたりのところでは、女の子がアップで目をぱちくりさせるシーンがありますね。

このように静止画を連続させて表示させることで、絵があたかも動いているかのような錯覚を生み出すことができます。

パラパラ漫画6 パラパラ漫画7 パラパラ漫画8 パラパラ漫画9

あのシーンは、このように画像を4枚、使用しています。

坂田
この順番は4枚で目を閉じる流れが完結していますし、逆に、閉じた目を開けたい場合は、単純にイラストの並びを逆にすればOKです。
ぴこ
一枚のイラストの表示時間やフレームレートはどうすればいいの?

ということを考える方もいらっしゃるかと思いますが、これが例えばYouTube動画やニコニコ動画に掲載する目的であれば、ぶっちゃけ‥

にゃんこ
フレームレートはええから、ともかく完成すりゃあええやん☆

というのが僕の考えです。

きのっこ
テレビアニメは1秒間に24フレーム(24fps)となっていますが、こだわりがあったり、その必要がある場合は、シーケンスを作成する時にフレームレートを指定することで解決します。
スポンサーリンク
こっこ
Premiere Proで、現在のフレーム数はどうなっているか?を確認する方法ですが、タイムラインの左端にある、『時間を表示する部分の、下二桁』をご覧ください。

フレーム数の確認

秒が切り替わるまでに、もしも下二桁が30までカウントされるのであれば現在30フレーム(30fps)ということですね。

ま。最初はこまかいことは気にせず、最初はとりあえず簡単なものを作ってみましょう。

コマアニメの作り方
坂田
僕の場合も、実際に再生させてみて違和感があれば修正する、というように、長さを手動で調節して、手探り&感覚で進めていきました。
きのっこ
また、シーンのネスト化も使えるようになれば、同じシーンを繰り返す時の作業が楽になったり、アニメーションの表現範囲はより広がりますね。ネスト化とは、連続するクリップのまとまりを、あたかもひとつのムービー素材として取り扱い可能にする変換のことです。
ぴこ
ネスト化とか細かいテクニックは、最初は無視してOKよ!

基本的にはこのようにズラズラと画像を並べてゆくことで完成します。

コマアニメ

ご覧いただいた『桃太郎の娘』のタイムラインでは、このように赤い囲みの部分がイラストを繰り返して配置しています。

コマアニメ2
坂田
また、Premiere Proでコマアニメを作る際に、覚えておくと便利なショートカットもご紹介しておきます☆

覚えておくと便利なショートカット
タイムライン上にある、複製したいクリップを指定して
 
1:Ctrl+CでコピーしてからCtrl+Vでペースト
 
または
 
2:Alt(Option)を押しながら、横にスクロールさせる
 
ことで、コピー(分身)が生まれます。
 
※複数のクリップをまとめて複製することも可能です。
 
きのっこ
さらにこれを、ゲーミングマウス(多ボタンマウス)にショートカットとして割り当てておくと、より編集作業がスムーズになり、時間短縮にもつながりますゾ。

こっこ
また、レイヤーを駆使すればもっと表現は豊かになりますよ☆
坂田
そうですね。タイムラインにはレイヤー(階層)がありますので、それを使えばより豊かな表現も可能です。
にゃんこ
例えば、女の子(桃子)と鬼がリズムに乗って、軽快に踊るシーン。
コマアニメ5
坂田
このシーンでは、踊っているイラストのレイヤーよりも上の階層に、セリフの吹き出しを歌詞に合わせて表示させています。
にゃんこ
ちなみにこの部分は3枚のイラストしか使用していません。

A⇒B⇒C⇒B⇒A

という並びの通りに、イラストを連続させています。

オリジナルアニメを作るソフト
以上、ご紹介した方法を使えば、アニメーションを作ることは原理的には可能です。
 
あとは、Premiere Proでは、絵を連続させて表現するのではなく、単純に一枚の絵を画面内で移動させて動きを演出する方法もあります。
 
あるいはAfter Effectsと連携させると、例えば手足だけを動かすなど、絵の一部を狙って動かすことも可能になりますし、
 
動きそのものを実写の動きをキャプチャーして再現してくれるAdobe Character Animatorという感動的に便利なアプリケーションも存在しています。
 
坂田
また、Adobe Animate CCは二次元アニメ『鷹の爪』でおなじみですね。Premiere Proでもできることはできますが、あれはあれでオリジナルアニメ作るということに特化しているので、素材が管理しやすくなっていたりと、やはりそれぞれの利点があります。

たしかに、アドビソフトだけでもアニメを作る方法は本当にいろいろあって、迷うかもしれませんね。

ま、これだけ使いこなせりゃあ、ほぼ何でもできてしまいます。(僕も修行中です。)

とりあえずPremiere Proは、上記したソフトのなかでも、アニメの作り方(考え方)はシンプルで、扱いやすいと思います。

きのっこ
ま。とりあえずチャレンジしてみなはれ☆

実際に撮影した実写動画をパラパラ漫画風に加工する方法

坂田
最後に、実際に撮影した実写動画から、あたかも静止画をつなぎ合わせたようなパラパラ漫画風の動画を作る方法を紹介します。

Premiere Proのビデオエフェクトを使用します。

ポスタリゼーション時間
坂田
ここのポスタリゼーション時間というビデオエフェクトを、目的とするシーンに適応させます。
こっこ
ちなみに『ポスタリゼーション』というエフェクトもありますのが、これは別物です。混同されませぬよう。
ポスタリゼーション時間のフレームレート
坂田
この場合、実写の動画のフレームレートが24になっていますね。

これって、撮影した映像が、1秒間に24枚の静止画を連続させて見せている、ということです。

このフレームレートを5とか、6とかに下げてやると、カクカクした動きになります。

つまり、1秒間に表示される静止画の枚数を少なくしてくれることで、さっきよりもなめらかでない演出になった、ということですね。

きのっこ
ポスタリゼーション時間というのは、そういうエフェクトです。
坂田
おわかりいただけましたでしょうか?

今回はこれにて終了させていただきます☆

どうもありがとうございました☆

スポンサーリンク