ふだん、SNSとか見ていると、ストップモーションで料理を作る動画のアイデアが浮かぶときがあります。
ストップモーション料理に限らず、コマ撮りで作品をつくろうとする際の考える糸口になったります。
特にインスタはアイデアの天才がごろんごろんいらっしゃいますので、非常にインスピレーションをいただくことができます。
できるできないはともかくとして、それらを以下にまとめていきたいと思います。
影のかたちと色を、なにかに見えるようにして共演する、という方法も面白いと思います。
影との共演って、視点を変えると『3次元の物体からうまれた影という2次元の世界でなにかを見せる』ということです。
3Dという物体の世界では何の変哲もなかったものが、2Dで見ると、別の世界として成立している。
この面白さを生み出すことができます。
Vincent Balさんの投稿を見ていると、ほんとうにたくさんのインスピレーションがわいてきます。
これも先程と同様、2通りの見方ができる、というものです。
2通りの見え方ができるというのは、それだけで面白さがあります。
僕がYouTube投稿したストップモーションで料理を作る動画にしても、例えばレゴを食材に見立てて、それっぽく見えた時に不思議な感覚になるのだと思います。
※この面白さはPESさんの動画なんかにたくさん登場しています。(めっちゃ勉強になります。)
2Dのイラストアニメーションの動きが3Dとしての動きに変換されることで、物体の動きに理由をつけることができます。
ただ、写真が横にスライドしているだけだったら、ただそれだけですが(なんという説明…)その理由づけとして、写真のなかのヒトの動きが存在しています。
これってギャグマンガの構造に似ているんですよね。
例えば、とあるシーンでヘンテコな場面をつくって笑わせたいとします。
登場人物がいきなり変なおふざけをしても、あんまり面白くないんですけど、そこへと至らざるを得なかった理由がちゃんと存在していると、そのヘンテコなシーンになったときに笑ってしまいます。
この場合で言うと、写真が動くのがヘンテコなシーンで、
中のヒトの動きがそこへといたる理由付け、になります。
こういう構造をしていると、それだけでストーリーとして成立しやすいと思います。
「謎」→「種明かし」の順番でもいいですし、同時でもいいです。
例えばこのシーンは「謎」と「種明かし」が同時ですが、
最初は写真だけが動いているシーンを裏側から見せて(謎だけを見せて)、
写真の表を見ると、写真の人が動いていることがわかるとか。(後で種明かし)
これはアイデアというか、憧れをいだくシーンの例です。
僕は、千と千尋の神隠しのクライマックスのような、風を感じるシーンが好きです。
羊毛フェルトでこんなにも、やさしくて夢のような時間をうみだせるというのは、本当に憧れの目標です。
こんなクライマックスの映画つくってみたいなあ。
すごくきれいな海の表現です。
リアルにはないけど幻想的な表現(ファンタジーだからこそやっていい表現)が好きです。
この海の1枚から物語をつくってもいいほどに、ここにはときめくものがあります。
風でも吹いたらいい pic.twitter.com/BN8yMvwt7V
— Kouichi Chiba (@chibiphoto2020) June 8, 2020
外で撮影して、美しい夕日を映像にとりいれたいなあと思っています。
この1:43からのシーンがまさにそれで、不思議な感覚に包まれる感動がありました。
こんな感じ、再現したいなあ~という憧れのシーンです。
ざっとならべてみましたが、個人的に特に大事だなって思うのは、2通りの見え方ができるアイデアは作品にしやすい、ということです。
ストーリーがなくても、『おお!すごい!』と成立しちゃうので。
また、「謎」と「理由付け」の構造ができないか?と意識しておくことも、ネタ作りには大事だと思います。
僕の場合は、アイデアが見つかったら世界観にできるだけ寄せて映像化するというステップがいいと思っています。
基本的にコマ撮りは、短い時間(15秒~30秒ぐらい)の作品をたくさん撮っていきたいですね。
なので、長編ってめっちゃつくりたいけど、何年投稿が空くかわからないので、(作っている様子を配信するといいかも)とりあえず短いものホイホイつくることを考えています。
これはこれまで僕のチャンネルの動画で2度もお世話になった(作品を出演していただいた)Naka屋さんの投稿です。
マジで絵の世界観が僕好みで、絵の作品を『不思議の国PECO』にこれからもご出演いただきたいと思っています。
僕はこれを見たときに、アイスクリームを擬人化したストップモーション料理って面白いだろうなあ、と思いました。
樹脂粘土で造形をして、コマ撮りすることで、やわらかい表情の変化や、とけていく様が映像的に面白そうだなあ、と思いました。
なによりPECOの世界観ととてもマッチしているんですよね。
アイスやケーキやお茶会などは、世界観的にとてもマッチしていてやってみたいリストに入っています。