コントロールできない目標できる目標|ゴール設定は結果よりも自分の成長に

コントロールできる目標できない目標

人は目標に向かって努力する。

そして、その目標と現実とのギャップゆえ、苦しんだりもがいたり、時にあきらめたりする。

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今回は、そういった目標設定をする際にひとつの考え方となる話をしようと思う。

目標には大きくわけて、コントロールできる目標と、コントロールできない目標がある。

坂田
結論を先に言ってしまうと、

結果(コントロールできない目標)よりも自分の成長(コントロールできる目標)をゴール設定にせよ。

ただし、コントロールできない目標を無視した努力は決してするなかれ。

という話です。

詳しく話していこう。

わかりやすく、今回のテーマを見事に表現したゲームがあるので、まずそれをご紹介したい。

これは、僕が長年敬愛してやまないゲーム実況者わいわいさんの、とあるひとつの配信動画である。

このゲーム、クリアするのがとほうもなく難しい鬼畜ゲームとして名高い一品で、クリアをあきらめる『脱落者』が、それはそれはあとをたたないという。

通称『壺男』と呼ばれる珍妙なる上半身オジサンが、そびえたつ岩山をクワ一本と強靭なる腕力のみで、ただひたすら頂点をめざし昇り詰めるというシンプルな目標設定が最初にある。

なぜそれほどまでに難しいのかというと、実はこのゲーム、主人公が成長しないのである。

ぴこ
多くのゲームでは通常、主人公が成長してゆくよね。
にゃんこ
あるいは強くなってゆくよな。

主人公がレベルアップして成長したり、武器を手に入れて強くなっていくゲームであれば、それにともなって、クリアするのが容易になってゆくのである。

しかし、このゲームにはそういった要素は一切ない。

ただゲームを操作するプレイヤーの腕を磨くしかクリアへの道はない。

にゃんこ
まあ、アクションゲームって基本的にそういった要素があるよね。
きのっこ
それにしても、ここまでシンプルに突き放したゲームもナカナカないよなあ。

しかもコレ、自分の腕が上達しないと、ひとつの難所を乗り越えたとしても、またもどってしまって、同じところをグルグルまわらされる構造になっている。

偶然ここを乗り越えられた!という要素をことごくチャラにしてしまうのである。

このゲームを端的に表現するなら『クリアをめざすゲーム』ではなく『クリアできるための実力をつけることをめざすゲーム』と言えよう。

ぴこ
クリアをすることを目標にしてしまうと、プレイヤーはなんどもやり直しをさせられたあげく、途中で自分はもはや何をしているのかわからなくなるかもしれないね。
こっこ
だっていつまでたってもクリアできないんだからな。

人は目標あるいはゴールというものをかかげ、それに向かって努力する。

けれどもその目標の設定次第によっては、非常に自分自身を精神的に追いつめてしまうということが、この『壺男ゲーム』の話のようにありうることなのである。

こっこ
まあ、そりゃそうだよな。

コントロールできないものはコントロールできないし。

にゃんこ
結果を意識しすぎると精神的にしんどい場合もあるからなあ。
坂田
ただ注意してもらいたいのは、コントロールできない目標を無視して努力せよ、ということではない、ということです。
こっこ
ふ~ん。

ちょっとこのあたりについて、お話していこう。

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コントロールできる目標とコントロールできない目標の活用方法

繰り返すが、目標には大きくわけて、コントロールできない目標コントロールできる目標がある。

例をあげよう。

A:好きな人に振り向いてほしいというのがコントロールできない目標

B:そのために自分の魅力を高めていこうというのがコントロールできる目標

A:YouTubeでチャンネル登録者数を1万人達成したいというのがコントロールできない目標

B:そのために動画を毎週投稿しながら、研究と改良を重ねようとするのがコントロールできる目標

A:東京大学に合格したいというのがコントロールできない目標

B:そのために毎日10時間勉強することがコントロールできる目標

このように

コントロールできない目標にはつねに自分以外の外の世界がかかわっていて

コントロールできる目標には自分を変えて成長させるテーマが根底にある。

にゃんこ
もちろん、前者の目標とちゃんとむきあう必要はあります。

『それを達成するためにはどうすればいいか?』と研究するのは重要かつ必要なことでしょう。

坂田
例えば東大に合格したい、という目標(コントロールできない目標)があれば、そこから次のようなことを洗い出します。

今の自分の実力は?

東大に合格するための実力は?

そのギャップを埋めるために必要な作業量は?

つまり、各教科の傾向を分析した結果、合格最低点を越えるために必要な勉強内容は?

残された日数と使用できる勉強時間は?

にゃんこ
それらを導き出し上で、合格のための勉強プランを立てます。
ぴこ
火曜日は数学参考書のどこまで進めるとかっていう、勉強スケジュールというやつね。
坂田
その勉強プランがコントロールできる目標です。
ぴこ
つまりコントロールできない目標を無視しろと言っているのではなくて、達成するために目標とちゃんと向き合って、何が必要かを導き出せよ、と言いたいのね。
坂田
そう、それをしないと、こんな目標設定になってしまいかねない。
きのっこ
おれは東大に合格する!そのために毎日めっちゃ勉強する!自分を成長させる!
こっこ
‥‥なんだかピンとこないですね。
坂田
そうだろ?言っちゃあ悪いケド、この人はたして本気なんやろか?と思ってしまうだろ?
こっこ
だって本気だったら、どうすれば実現できるのか、真剣に考えますよね。

コントロールできない目標を達成するためには、そこへたどり着くためにはどうすればいいか、最初にそのことと徹底的に向き合わなければいけないのである。

もう一つ例を出そう。

このサイトにはクリエイターの方々が多く来られていると思うので、例えばYouTube動画で自分の動画をたくさん見てもらうことを考えてみよう。

これも東大の話と同じで

坂田
現状の自分の状況と目標とする数字のギャップを埋めるためにどうすればいいか、を基本的に考えていきます。
ぴこ
:まず、自分が運営しようとしているジャンルのチャンネルをできるかぎり拾い出します。(ジャンルによって再生されやすさや視聴者層がちがうから)
きのっこ
:そのなかで再生されている動画の要素、再生されていない動画の要素を比較して、気が付いたことをノートに書き出していきます。

再生されている動画は‥

どれほど前の動画か?

どんなタイトルか?

どんなキーワードが含まれているか?

サムネイルの共通項はあるか?

どんな内容の傾向があるか?

動画の雰囲気は?BGMは?テンポは?

こういう動画に視聴者は何を求めているのか?何に喜んでくれたのか?

動画更新頻度は?

同じことをしている人は伸びたか?

坂田
重要なのは、伸びているチャンネルや動画だけでなく、伸びていないチャンネルや動画も合わせて見るということです。
ぴこ
それによって

・やったほうが確率があがるポイント

・やってはいけないこと

の両面でいろいろ見えてきます。

それによって目標とする、動画の内容、タイトル、サムネイル、更新頻度、成果の予測、が立つ。

あとは自分がどこまでのものをつくれるか?あるいは作れるようになりそうか、を踏まえて実行計画をたてる。

にゃんこ
これがコントロールできる目標ですね。

あとは内容や更新頻度など、より改善していけるよう、自分を成長させることに意識をシフトするといいだろう。

にゃんこ
このように、やるべきプランが見えたら、あとは「いま」「ここ」に集中するほうが、精神的に自分を追いつめなくてもいいのはないでしょうか。

結果ではなく自分の成長を目標にする。

コントロールできる目標とコントロールできない目標をわけて設定し、今ここに集中する。

そういったステップが理想的だと個人的には思っています。

坂田
そう思って、僕も自分の部屋を改良しました。

にゃんこ
最後にもう一度結論をまとめてみました。
コントロールできない目標である結果にフォーカスするよりも、自分の成長といった、コントロールできる目標に集中したほうが精神的につぶれにくくなるよ。
 
ただし、それはコントロールできない目標を無視しろ、と言っているのではないよ。
 
自分の現状と目標とのギャップをうめるために必要な努力プランをちゃんと導き出すためにも、手に入れたい結果とはむきあう必要があるんだよ。
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