色は周りの配色によって、その印象が変化してゆく。
同じ赤でも、隣り合う色が緑では、それは鮮やかでギラリとした印象を与える。
たしか沖縄の海に生息する魚には、そのような種類が生息している。
先日、数年ぶりに大学時代の友人たちに会ってきた。
かつてその友人たち海外に赴き、住居建築のお手伝いしたボランティアサークルの仲間だ。
久しぶりに会い、冗談を交わしたり、いじられたりしているうちに、当時の感覚がよみがえってきた。
数年前、僕たちは、半年間の準備を経て、バングラデシュへ赴き、現地の人たちと交流した。 その時僕はチームリーダーとして、メンバーにがっつり支えられながら、勉強会だの合宿だのを進めていった。 皆、僕より『できる』人たちばかりだった。 当時の僕は『全員に頼りたい』という気持ちがあって、当時習わしだった副リーダーの配置をしなかった。 海外へ赴く渡航費や宿泊費などは、当然、学生にとって大金である。 信頼してついてきてくれたメンバーのためにも、いいかげんなことはできない。 だから一生懸命やったし、それまでの人生で一番力を発揮できたように記憶している。 思うようにいかず、悔しい想いをしたこともあった。 けれどもあたたかいみんなのおかげて、みこしをかつがれるように、僕は最後までつとめさせてもらった。 |
人と出会うことは、その人といる時の新たな自分に出会うということだ。
僕はあの仲間のなかでこそ、あの強くて弱い自分に出会えたんだと思う。
当時の思い出も、当時の自分も、自分ひとりでは決して手に入れることができなかったものばかりだ。
久しぶりに会った旅の仲間といると、あの日々が昨日のことのように実感を帯びてきた。
僕は思った。
一人でいると、気力のない時や、エネルギー切れになる時も、まあ結構ある。
気力がなくて続かなかったり、エネルギーが枯渇していて、行動そのものが億劫になってしまう。
ただ、みんなと会っていたあの時間は、なんというか、ハツラツとしていたように思う。
‥と思いました。
何か未来に対して目標とするビジョンがあって、そこへたどりつきたいとするとき、必要なものは『地図』『コンパス』『ガソリンの入った車』である。
地図やコンパスがどんなに正確でも、そもそも、ガソリンがなければ前進することができない。
・エネルギーを漏らさない
・エネルギーを充電する
このことは、最近特に考えるテーマであり、日々取り組んでいるテーマでもある。
人と会うということは、エネルギーの観点でも意味のあることなのだ。
未来の自分は、どんな人たちに囲まれていたいのか?
スピリチュアル系や、自己啓発系の書籍によく書かれていることがある。
目標にむけて努力する際は、望む未来を具体的にイメージして、その感覚を帯びる時間をつくるといい。
これはまあ、理想の一日を細部まで思い描くことで、その臨場感を高め、望む未来にふさわしい自分の感覚を馴染ませてゆく、ということだ。
その時の気持ちは?
どんな色が見える?
誰に感謝している?
などなど、いろいろな角度からイメージしてゆく。
それに加えて僕は今回
その時の自分はどういう人たちに囲まれていて
どういうエネルギー状態にあるのか?
ということをイメージするといいと思った。
・その時、誰に囲まれていたいか?
・それによって、どういうエネルギー状態でいたいのか?
この見方を取り入れたことで、理想の未来の
自分の気持ち、状況、見えている風景といったものばかりでなく
習慣、環境、状態、という『その時の自分を作っているもの』にフォーカスしていけるようになったと思う。
これはつまり、エネルギーにあふれた未来の自分から絵を巻き戻しして
というように、今の在り方について、重要なヒントを与えてくれる。
時のながれがゆるやかになり、湯船につかっているような、ぽわーんとした、あたたかな状態になる。
そんな時間を、これから先もたくさん作っていきたいし
そんなヒトたちと会っている時の新しい自分にも出会っていきたいと思った。